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ひきこもりニートが創作活動・外出活動などをがんばって、現状脱却を目指します。
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学生時代、私は主体性のない人間だった。

自分の意見や主張というのを持たず、ただ周りに流されて生きているだけだった。進路など大事なことは全て親が決めたし、親の決めることが一番正しいと思っていたから、私はただそれに従うだけだった。みんなが勉強するから、私もした。みんなが将来の夢や目標を持つので、私も持った(だから本心からの夢や目標ではなかった)。何も考えてはいなかった。考えようとする意欲さえなかった。学校や親の価値観が、自分の価値観だった。

私の中には 何もなかった。私の中にあるのはただ、虚ろな空洞だけだった。けれど、将来の夢や目標を持たないと、意欲に満ち溢れていないと、大人たちに見放されてしまう、見捨てられてしまう、と感じていた。自分が空っぽの人間であるという、怖ろしい事実を自分でも認めたくなかったので、周りの期待や願望を自分の夢や目標と思い込むことで、誤魔化していた。だから本当は常にやる気のない無気力な人間だったが、「やる気のある人間」を全力で演じていた。

「ツノモは、何がしたいの?将来どうしたいの?」
といった大人の質問には、それを質問した大人が私に対し抱いている期待、願望をだいたいそのまま答えていた。それが自分の意思そのものだと思い込みながら。

今思えば、その頃の私の本心からの望みといったら、誰とも会わず、家でおやつを食べながらのんびりTVを観るか、ゲームをしたり、日がな一日ボーっとして妄想に耽ることぐらいだったように思う。そのときだけ私は、自分が本当の自分でいられるような、安らぎを感じていた。他には特に何も必要なかった。家は金持ちではないが貧乏でもなく、物理的にも満たされていたし、欲しいものも特に無かった。私の本当の願望とは、そのくらいのものだったのだ。根っからのひきこもり体質だったのかもしれない。

周りのみんなが将来のことを語り、バイトの話をしたり、恋愛話に花を咲かせお洒落に夢中になったりしているのを、態度では興味を示すフリをしながらも、内心不思議な思いで見つめていた。本当は、勉強も、人付き合いも、将来のことを考えるのも、一切が私にとっては面倒なだけだった。できれば何もしたくなかったのだ。欲求や関心というのが、何に対しても希薄だったように思う。


そんな私がこの、ひきこもり状態、ニート状態になったのも、ごく自然なことだったような気がする。

あの頃の私はやっぱり、ヘンだった。
今も大差ないのかもしれないけれど、少しはマシになったと思う。
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こんばんは
リンクしてもらえて嬉しいです。
有難うございます。
僕も一人で部屋にいるのが好きです。
寂しいと死んじゃう~の真逆にいる人間です。
応援ポチ-☆
次郎 URL 2009/07/27(Mon)23:05:52 編集
Re:こんばんは
いえいえ、どうも勝手にすみません。
応援ポチありがとうございますっ励みになります。

一人は落ち着くし、気楽でいいですよね。
一人きりの静かな部屋こそ楽園、理想郷です。
ずっと人と会っていられる人の気持ちはよく分かりません。
まったく人恋しくない、といったら嘘になりますがw
【2009/07/28 00:55】
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ツノモ
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無職(長い)
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20代半ばのひきこもりニート。飼い犬が唯一の友達。
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